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虫除けスプレーの成分が気になる!体への悪影響や安全性はどうなの?

夏本番。夏休みもやってきます。夏のお出かけに虫除けスプレーは欠かせない持ち物になりますね。特に外遊びが増える子供さんには、しっかりとケアしてあげたいものです。

何気なく使っている虫除けスプレーですが、一体、何からできているか考えたことはありますか?

危ない化学薬品を使っているんじゃないか、副作用があるんじゃないか、子供に使いすぎるとよくないんじゃないか。

そんな疑問にお答えすべく、虫除けスプレーの成分について調べてきました!

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スプレーの成分

虫除けスプレーは主成分はディートイカリジンのどちらかです。それぞれ化学薬品ですが、どんな薬品なのか、見ていきましょう。

 

ディート(ジエチルトルアミド)について

ディート(DEET)は第二次世界大戦中にアメリカ陸軍が開発した薬品です。ジャングルで蚊に刺されマラリヤに感染する兵士が続出したので、その蚊除けとして作られました。ただしどのように作用して虫を遠ざけることができるのかというメカニズム(忌避作用)はわかっていません。軍事用には1946年、民間では1957年から使用されています。比較的安価で世界中で流通しています。

 

製品中に含まれるディートの濃度が高いと効果の続く時間が長くなります。日本では12%の濃度までしか認められていませんでした。しかし

2016年にジカ熱、デング熱が流行し、海外と同水準の30%の濃度の製品が認められるようになりました。

 

有効な虫の種類が多く、蚊、ブヨ、アブ、ノミ、マダニ、イエダニ、サシバエ、トコジラミ(南京虫)、ツツガムシに有用です。また、ヒルやナメクジの一部にも効き目があります。

 

詳しくは後述しますが、12歳以下の子供には1日の使用回数の制限などがあり注意が必要です。

 

イカリジンについて

イカリジンは2015年2月に認可された新しい成分です。ドイツのバイエル社(頭痛薬アスピリンなどで有名)が開発し、1998年から発売しています。

 

こちらもジカ熱やデング熱の影響で有効成分の濃度の上限が5%から15%まで認められるようになりました。海外では20%がスタンダードとされています。

 

そして、有効成分の濃度がディートの半分量で同等の効果が得られます。イカリジン15%の虫除けはディート30%の虫除けと同じ効果があるということです。

 

イカリジンは皮膚への刺激や健康面への影響・副作用がないと認められています(独立行政法人医薬品医療機器総合機構の報告書)。年齢制限もなく小さなお子様から使うことができます。服の上からスプレーをしてもどんな素材も傷めることはありませんし、臭いもほぼ無臭です。

 

と、ここまで書くとまるで万能のようですが、有効な虫の種類がディートより少ないです。蚊、ブヨ、アブ、マダニに効果があるのはディートと同様ですが、例えばイエダニや南京虫には効果がありません

 

蚊にだけ対応するならいいのですが、イエダニやトコジラミに対処するときは、イカリジンの虫除けでは何の役にも立たないことになります。

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健康への影響や安全性

 

 

ディートの安全性

 

元来副作用や観光被害がないと言われてきましたが、近年の研究で様々な危険性が指摘されるようになりました

 

こちらはアメリカ疾病予防管理センターの推奨項目です。wikipediaからお借りしました。

• 飲んだり吸入したりしないよう注意。

• 特に乳幼児に対し使用する場合は手のひら、顔(特に目、口)を避ける。

• 乳児は、大人の手のひらで薄く延ばし、これを塗る。

• 子供同士で虫よけ剤を塗ったりスプレーしたりさせない。

• 衣服へ塗る場合、内側(皮膚に直接触れる部分)へ塗布しない。

• 長時間塗ったままにしない。子供で約4時間、大人で約8時間程度を目安とする。さらに長時間の使用が考えられる場合は、濃度の低いものを使用するか、薄く塗る方法をとる。

• 帰宅後など、昆虫に接触する機会から離れた場合は速やかに石鹸などを使い、洗い落とす。

• 虫よけ剤は子供の手の届かないところへ保管する。

• 夏場など、日焼け止めと併用する場合は、日焼け止めを最初に塗りその上に虫よけ剤を塗る。

(参照:ウィキペディア)

Wikipedia ディート 使用上の注意

 

市販の虫除けスプレーには6ヶ月〜2歳未満に対しては1日1回、2歳〜12歳未満に対しては1日1~3回など、子供に対する注意が必ず書いてあります。6ヶ月未満の乳児には使用禁止です。必ず説明書の内容を守って使用しましょう。

 

過去に大きな健康被害はありませんが、かぶれ、目のかゆみが起きることがあります。海外ではより高濃度の製品もあるのでもし海外で購入し使うことがあった場合取り扱いに注意しましょう。

 

服の上からディートの含まれた虫除けスプレーを塗布する場合プラスチック、レーヨン、革製品を傷めることになります。ポリエステル生地や、バッグのプラスチックパーツに影響が出ることも。綿、ウール、ナイロンの製品は特に問題ありません

 

今薬事法上の副作用の報告はなく、危険性は極めて低いものの、ゼロではありません。高濃度のディート(50%)を使用した湾岸戦争から帰ってきた兵士たちが神経性の後遺症に悩まされているという研究もあります。長期間にわたって大量に使い続けると健康に影響が出るという研究結果もありますので、使いすぎには注意したいところですね。

 

イカリジンの安全性

 

目に入ると軽く刺激を感じることもあるようですが、研究報告で皮膚への影響はないとされています。

 

アメリカ疾病予防管理センターもディートの代替品としてイカリジンを推奨しているくらい、安全性が高いです。先述の通り、有用な虫の種類はディートより少ないのですが、共通の虫に関してはディートと同様の効果がより少ない濃度で認められています。それだけ化学薬品の濃度が少なくて済む、ということですね。

 

副作用や健康への心配がなく特にお子さんへの制限がありませんから、小さい子供のいるご家庭では安心して使うことができるのではないでしょうか。日本ではまだ認可されて間もない成分なので、商品の種類が少ないところがデメリットです。

 

 

 

まとめ

 

虫除けスプレーの成分と、安全性や副作用について見ていきました。

 

大量に使うことがなければ、危険性はほとんどない、とても低いということがわかりました。しかし、それでもやはり化学薬品です。使いすぎには気をつけたいところです。

 

近年ジカ熱やデング熱といった最近流行した病気はもちろんのこと、日本脳炎やマラリヤといった死に至るような病気も蚊を媒介にして伝染します。虫除けでしっかりガードして、蚊や様々な虫に刺されないようにするのは当然の防衛策です。

 

使用方法をしっかり守って、快適な夏休みを過ごしてくださいね。

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